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申請主義は××さんのご都合主義?

日本の福祉に関する制度は、ほとんどが申請を原則としています。
つまり、いついかなる苦しい局面においても当事者は(私たちの事です)申請できる能力が必要とされる?申請できない人は、支援を必要としていない人とカウントされる?
 
日本人は、そもそも遠慮がちな性格の人が多くないですか?きちんと自己主張できてる?
しかも、危機の場面でも… 
 
だから制度利用や申請に関しても、専門職の適切な支援が必要だと思う。
少なからず、必要ながらも申請に躊躇してしまう人がいる。
また、一大決心を要するがごとく、複雑な手続きで負担を強いるのは駄目。 
 
申請主義は原則! 
全てカバーできるわけではない。
申請主義を辞めろといっているのではない。
補完する意味で、専門職側の(早期)問題発見能力がなければならない。 

申請がない=問題がない 
では決してない。往々にして、単にケースを発見できていないだけ。
 
相談援助は初回が大事。間違えると後々まで関係性を修正するのに時間がかかる。
それなのに… 
ブロックですか? 
氷山の一角でしょうけどね(;一_一)


以下、読売新聞の記事より。

生活保護で事前審査、伊東市に厚労省是正指導

 静岡県の伊東市福祉事務所が生活保護の申請書類を渡す際に厚生労働省の通達に反する「事前審査」を行っていたとして、厚労省が市に是正を指導していたことが16日、わかった。
 厚労省の監査で判明。市は対応を改めた。専門家は「伊東市に限らず、他の自治体にも見られる。氷山の一角だ」としている。

 厚労省は、希望者には原則として申請書を交付するよう求めている。が、同事務所は〈1〉ケースワーカーが相談者に面接する〈2〉預金通帳などの資料提出を求める〈3〉ワーカーや査察指導員らで「相談検討会」を開き、申請の可否を検討する――などの「事前審査」を行っていた。

 市が保護不要と判断した事例には、夫の肺気腫などの治療費がかかる上、治療に在宅での酸素吸入が不可欠なのに電気代が払えず電気を止められかねない世帯もあったという。

 市は「事前審査は2006年度に始めた。申請件数の増加が背景にあったと思うが、不適切だった」としている。

 生活保護行政に詳しい静岡大の布川日佐史教授は「各自治体は過去のケースも調べ直し、フォローすべきだ。受給者は今後、増加が見込まれており、生活困窮者を受け入れて自立を支援する態勢を作るべきだ」と指摘している。

(2010年8月17日06時34分 読売新聞)

by binmaiworld | 2010-08-18 13:21 | 社会福祉
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